彼女がすべてだったのに

30歳でやっと彼女ができて、


僕の人生はまさに一変。


つまらない人生が、急に充実し出した。


完成形ではないが、僕には十分な幸福感。


もうこの状況を守って生きるだけ。



そして、彼女は僕のすべてとなった。


「彼女を幸せにしなきゃ!」


他に優先して守るべきものなんてない。


でも結局、彼女は若くしてこの世を去った。


いくら病気とはいえ、


彼女を守れなかったことが、
非常に情けない。
責任も感じる。


病気の種があることは、わかっていた。


もっともっと気を配れたはず。


だけど、あまりに仕事が忙しく、


ちゃんと彼女の声を聞けなかった。



彼女を失うくらいなら、


仕事なんか投げ出してしまえばよかった。



だって、


僕にとって彼女がすべてだったのだから。