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Story

  • 2026年4月15日
  • 2026年4月15日

会話が噛みあわない

父の介護が始まってから、 家を空けることが減った。 父が亡くなってからも、 そのまま。 彼女には、 少し落ち着くまで、 そう伝えていた。 もちろん、 会いたかった。 でも、 思うように会えない。 ある日のLINE。 「私に」 「前向きすぎるあなた、わかりません」 「なかなか病気な自分で、ごめんなさい […]

  • 2026年4月12日
  • 2026年4月12日

『いつものこと』と思っていた

父の葬儀以来、 やっぱり なにかが少し違っていました。 ぎこちないまではいかないけど。 でも、会話やLINEのほんのわずかなところで、 違和感を感じていました。 ちょうどこの頃、 彼女は愛犬と近くの公園で散歩するようになり、 ドッグランのサークルにも入会。 LINEは、その様子が多くなってきて、 楽 […]

  • 2026年3月10日
  • 2026年4月12日

「嫌われている」と彼女が言い出した、あの日

あるとき、母の体調が悪いという話をLINEで送りました。 彼女から、すぐに返信。 「お母さん、大変ね。」 そこまでは普通でした。 次の言葉で、 一瞬、時が止まりました。 「私は嫌われているから、少し距離をおいたお付き合いにしましょうか?」 冗談っぽい書き方。 でも、少しだけ引っかかる。 その夜、電話 […]

  • 2026年3月9日
  • 2026年3月27日

下の名前で呼ばれなくなった日

彼女が猛スピードで帰った後、すぐにLINEを送りました。 「さっきはゴメンね。俺の言い方が悪かったね。母は呼んで欲しかったみたい、俺が気が利きませんでした。本当にごめんなさい」 その夜、何度電話してもつながりませんでした。 翌朝、LINEを見たら0:14に一言だけ入っていました。 「お疲れ様」 それ […]

  • 2026年3月8日
  • 2026年3月27日

父の葬儀の日、僕は彼女を帰した

夜遅くに、父が亡くなりました。 すぐに彼女にLINEで伝えました。 でも既読にならない。寝てしまったようでした。 翌朝、返事が来ました。 でもそれは、父のことではありませんでした。 彼女の飼っている犬が脱走したというのです。 幸い、午前中のうちに見つかりました。 公園で保護されて保健所に行っていたよ […]

  • 2026年3月7日
  • 2026年3月27日

血が止まらない夜、僕は寝ていました

ニューカレドニアから帰ってきて、最初のLINEが来ました。 「顔、血管関係なんだって。」 旅行の少し前から、頬に赤い点がありました。 クモ状血管腫。 帰国後すぐ病院に行っていたので、 旅行中から気になっていたんだと思います。 「ほっとくと、大きくなるから、早めにした方がいいんだって。」 僕は、「あと […]

  • 2026年3月6日
  • 2026年3月27日

あの海が、最後だった

海が、信じられないくらい青かった。 ウベア島。 ニューカレドニアの離島です。 一度目の旅行では入島規制で行けませんでした。 だから、もう一度来たかった場所です。 空港から送迎車で、ランチを食べるホテルへ向かいました。 窓の外は、ずっと海でした。 彼女が言いました。 「きれいすぎて魚が来れないんかね? […]

  • 2026年3月5日
  • 2026年3月27日

シンママの彼女を、家族に紹介した日

季節は夏。両親を何度も説得して、ようやくその日を迎えました。 認める認めないはともかく、まず彼女に一度会ってほしい。 そう頼み続けて、ようやく両親がうなずいてくれました。 本当は娘も一緒に連れていきたかった。 でも母が強く拒否したので、彼女だけ来てもらうことになりました。 彼女を迎えに行くと、 黒地 […]

  • 2026年3月4日
  • 2026年3月27日

気づいたら、父親になっていた

彼女が友達と出かける夜は、僕と娘の二人きりでした。 泣き止まないときもありました。 おむつだったり、ミルクだったり、 理由はいろいろ。 でも眠るのはやっぱりママじゃないと難しい。 それでも本当に眠いときは、仕方なく僕の胸に寄ってきて眠るのです。 それがとてつもなくかわいかった。 おむつからはみ出すよ […]

  • 2026年3月3日
  • 2026年3月27日

人生初の彼女の家——その夜から、僕らは家族になった

彼女と付き合うことになった翌日、 僕は彼女の家に行きました。 人生初の彼女。 そして人生初の、彼女の家。 何かお土産を買っていった気がします。 1歳の娘がいるから、何か持っていかなきゃと思ったんだと思います。 緊張がなかったといえば嘘になります。 でもそれより、好きな人の家に行けるという楽しみの方が […]