彼女の余韻

彼女がいた部屋の冷蔵庫に、


アイスの実が4袋、残されていた。




「もうひとつ」



「あと1個」



「あと2個」






「明日食べるの、なくなっちゃうよ」



「ごはん食べてからにしなよ」





僕も、いくつかもらった。






彼女の最期の何日かは、



それさえ口にできなかった。






残されたアイスの実を持ち帰り、




1日、1つか2つずつ、



ゆっくりと食べた。