幸せになることが許された時間

彼女と過ごした時間は、僕の人生を凝縮したものだった。



通常の僕では経験できない出来事で詰まっていた。


そして、怖いくらいに幸せだった。






僕の帰りを待つ、かわいい彼女と娘がいる。


買い物や外食を楽しめる。


旅行にも行ける。


休日はいつも予定がある。


いつでも話しかけられる人がいる。


いつでもハグできる人がいる。


誕生日やクリスマスを一緒に過ごせる人がいる。






こんなことがあっていいのか?


あとで、しっぺ返しを食らいそう。




でも、楽しいことばかりじゃない。


つらい思い出もたくさんある。




彼女の病気が見つかったときは絶望した。


子育てもずいぶん苦労した。





もちろん、喧嘩もした。


喧嘩と言っても、一方的に彼女が怒ってるだけ。







今となってはそれもいい思い出。





今となっては、すべて幻。






あたり前だったものに、今ではもう手が届かない。







こんな風に感じるほど、彼女との生活は輝いていて、




幸せに満ちた日々だった。