世の中、色恋には全く無縁という人もいる。
でも学生時代の僕には、好意を持ってくれた女性がいた。
多くの場合、男性から行くべきところを、
女性から僕との距離を縮めてきてくれた。
いま考えると、すごく恵まれた状況。
それを僕は不意にしてしまったわけだ。
好みで、選ばなかった女性もいたが、
何人かは選んでも良かったはず。
少なくとも二人については、僕の方も本当の恋をしていた。
でも、最後のひと押しができなかった。
恋愛するのが怖かったんだと思う。
今まで女性とあんまり話をしてこなかった。
そもそも会話に自信がない。
話題がつくれない。
話題があっても会話が続かない。
付き合いはじめたとして、何すればいいの?
女性のこともよく分からない。
車がないとデートに行けない?
音楽の趣味が合わないと楽しくない?
とにかくぜんぜん自信がなかった。
僕は、子供だったんだと思う。
エロい気持ちとか、ほとんどなかったし。
でもシンママの彼女とは、付き合う前から何とかなると思っていた。
心の扉が全開の彼女に、僕からも近づくことができた。
僕も社会人経験を積んできていたし、
彼女と重ねた会話も、学生時代のそれとはまるで違う。
お互い両思いだろうと分かっていた。
子どもの問題は別として、交際を阻む壁はなかった。
他の人との会話には自信がなくても、彼女となら大丈夫。
唯一、自信を持った自分をぶつけられる相手だった。
そして、最終的に彼女の方から、
「付き合っちゃう?」と言われれば、
もう完璧。
がら空きのゴールにただボールを流し込むだけ状態。
学生時代の女性たちと何が違ったか?
明らかに「年の功」は1つある。
僕も彼女もお互いに。
もう1つは、彼女がずっと心を開いてくれたこと。
それは何なのか考えると、
彼女はほとんど彼氏を切らしたことがないそう。
2回も結婚していることもあって、基本的にモテてきた。
つまり、恋愛慣れしているということ。だと思う。
だから本当は、終始、彼女のペースだったのかも。
それでも僕は彼女のおかげて、
恋愛経験0から脱出し、
22年もの間、幸せを感じて生きることが出来た。
もう感謝しかない。
「僕を落としてくれてありがとう。」