彼女の周りではいつも何か起こっていた。
「散髪したらコケシ」
「また同じことやってるのか」
「コケシカットが好きなのか?」
「(泣)」
「コケシLOVE」
「(娘)、散髪中。美容師が男子で御立腹。」
「コケシカットでお願います。」
「そりゃムリだ」
「コケシ親子が見たかった。」
「市役所で、市民税申請オッケー。旦那さんとは、離婚か死別か聞かれたよ。
殺したかったって言ったらドン引きされた。」
「冗談は相手を見てしなされ。」
「今、皮膚科。考えが甘かった。閉まる前に来れば、
すいてるかと思ってたら、キッズがいっぱいでうるさい。
隣りのサラリーマンは、生乾きの洗濯物の匂いがして、
反対側のおかんは、ワキガの匂いがして、地獄でござる。」
「朝から、家の戸をドンドン叩く奴がいて、ベランダから見たら、
じじいがいて、中島さんですよね?って聞かれたから、
表札ちゃんと見てみろ、と言ってやったぜ。朝から気分悪いぜ。」
「昨日の朝も誰か入ってきてすぐ帰ってった人がいたよ。空き巣が狙っているのかな?」