彼女の両親からしてみれば、
娘がいくら結婚に2度失敗していて
子どもがいたとしても、
結婚せずいつまでも宙ぶらりんでいたら
それは心配になるだろう。
天真爛漫な娘の相手として、
真面目そうな僕は、
いくらか安心感はあったようだが。
だが、それにしても、
この男はこれからどうするつもりなのか?
娘と結婚するつもりがあるのか、ないのか?
かわいい孫のことも心配。
「結婚しないなら別れろ」という話が、
彼女に対してあった様子。
そこで、僕がどう思っているのか、
両親に説明してほしいと、彼女から言われた。
彼女の実家と、僕ら3人が半同棲していた家は
すぐ近く。
僕も最初は彼女と一緒によく出入りしていたが、
たまたまこのころは、ご無沙汰していた。
それも影響していたかも知れない。
お義父さんの体の状態が悪くなったのも
ちょうどこの頃。
どっちにしても、僕は彼女と別れたくないので、
両親を安心させる必要があった。
間髪入れず、僕は話を聞いてもらうために、
彼女と一緒に彼女の実家へ向かった。
もともとお義父さんは怖い人なので、
すごく重た~い空気だった。
お義母さんも怖い顔をしていた。
そして、自分の考えを精一杯に伝えた。
「お義父さん、〇〇さんとのことですが、
いつまでもはっきりせず、ご心配をおかけして
すみません。
自分としては、〇〇さんのことも、
〇〇(娘)のことも心から愛しているので、
いずれ一緒になりたいと思っています。
でも今は、二人を支えられるだけの収入がない
ですし、
何より、うちの両親を説得しなければなりません。
そのことはしっかり考えていますので、
もう少しだけ待っていただけますか?
二人のことはずっと大事にしていきます。
それは必ずお約束します。・・・」
だいたいこんな感じだったはず。
もちろん、僕の本心を伝えた。
お義父さんもお義母さんも嬉しかったようで、
納得してくれた。
これ以降、進展はなかったものの、
お二人が亡くなるまで、
ずっと暖かく接してくれた。
僕はどれだけお世話になったことか。
もう、本当に、申し訳がなくて仕方がない。
いつまでもはっきりしない僕の宣言
- 2026年10月18日
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