いつまでもはっきりしない僕の宣言

  • 2026年10月18日
  • Story

彼女の両親からしてみれば、


娘がいくら結婚に2度失敗していて


子どもがいたとしても、



結婚せずいつまでも宙ぶらりんでいたら


それは心配になるだろう。



天真爛漫な娘の相手として、


真面目そうな僕は、


いくらか安心感はあったようだが。




だが、それにしても、


この男はこれからどうするつもりなのか?


娘と結婚するつもりがあるのか、ないのか?


かわいい孫のことも心配。



「結婚しないなら別れろ」という話が、

彼女に対してあった様子。



そこで、僕がどう思っているのか、

両親に説明してほしいと、彼女から言われた。



彼女の実家と、僕ら3人が半同棲していた家は

すぐ近く。


僕も最初は彼女と一緒によく出入りしていたが、


たまたまこのころは、ご無沙汰していた。


それも影響していたかも知れない。



お義父さんの体の状態が悪くなったのも

ちょうどこの頃。



どっちにしても、僕は彼女と別れたくないので、


両親を安心させる必要があった。



間髪入れず、僕は話を聞いてもらうために、


彼女と一緒に彼女の実家へ向かった。



もともとお義父さんは怖い人なので、



すごく重た~い空気だった。



お義母さんも怖い顔をしていた。



そして、自分の考えを精一杯に伝えた。


「お義父さん、〇〇さんとのことですが、

 いつまでもはっきりせず、ご心配をおかけして

 すみません。


 自分としては、〇〇さんのことも、

 〇〇(娘)のことも心から愛しているので、

 いずれ一緒になりたいと思っています。


 でも今は、二人を支えられるだけの収入がない

 ですし、

 何より、うちの両親を説得しなければなりません。


 そのことはしっかり考えていますので、

 もう少しだけ待っていただけますか?

 二人のことはずっと大事にしていきます。

 それは必ずお約束します。・・・」



だいたいこんな感じだったはず。


もちろん、僕の本心を伝えた。



お義父さんもお義母さんも嬉しかったようで、


納得してくれた。



これ以降、進展はなかったものの、


お二人が亡くなるまで、


ずっと暖かく接してくれた。



僕はどれだけお世話になったことか。



もう、本当に、申し訳がなくて仕方がない。