「嫌われている」と彼女が言い出した、あの日

ある日、母の体調が悪いと、彼女にLINEしました。



「お母さん、大変ね。」



そこまでは普通でした。





次の言葉で、
一瞬、固まった。



「私は嫌われているから、少し距離をおいたお付き合いにしましょうか?」



・・・本気じゃないにしても、ちょっと引っかかる。




あの日のことが、彼女の中で根深く残っているんだろう。





その夜、彼女に電話しました。



普通に話して、笑って、
いつも通りの会話。



さっきの「嫌われている」という話は、気にすることなさそう。



でもその言葉は、
その後、何度も出てくることに。



それでも僕は、「またいつもの話」と軽く考えていました。



このごろの僕はいつもそう。



彼女が訴えようとしていることに、ちゃんと向き合おうとしていませんでした。



付き合い始めの頃は、
毎日のように彼女の家に通っていました。


それが当たり前の日々。



でも、生活が変わって、
会える時間は少しずつ減っていきました。



電話のタイミングも、
少しずつ合わなくなっていく。



彼女は、いつもLINEをたくさん送ってくれるけど、
僕の返事は淡泊になっていました。



「嫌われているから」という言葉。



よく考えてみると、半分本気だったのかも知れません。



そう言わせてしまう何かが、僕たちの間にできていました。