間に合わなかった

こうなる前に、


彼女を救うチャンスは何度かあったと思う。



そういう体のサインは出ていたし、


不安な言葉も聞いていた。



将来どんな病気のリスクがあったのか、
予想できたはずだった。


彼女が最初に大病したときは、


僕はもっともっと気を配れていたはず。



でも、年を追うごとに、

彼女の不調に慣れてしまっていた。



本当なら、毎回仕事を休んででも、
一緒に病院に付いていくべきだった。


そのくらい過保護でちょうどいい。



実際、病気が見つかったときは、

もう手遅れに近い状態だったのだから。


お酒や食事の管理とか、
もっとできたことは、あっただろう。



それをやり切っての結果ではないから、
自責の念を感じてしまう。



亡くなる数か月前から

頻繁に 「お腹が痛い」と言っていたが、



僕にはもう、どうすることもできなかった。