うまく説明できない関係

二人の関係や呼び方を人に説明するのが、




とても面倒だった。







「結婚は?」と聞かれると、




そりゃしてないけど、相手がいることは主張したい。






だからそのまま、



「相手はいます。ちょっと事情があって結婚してないんですけど。」



と答えていた。






彼女のことを何て表現したらいいのか、



よく困ることがあった。





特に、行きつけの店や取引先の人なんかは、




「奥さん、元気?」って言ってくるので、





あれ、結婚してたことになってたっけ?



となってしまう。






そのうち僕も、




「うちのカミさんが・・」




という風に切り出すようになった。







病院や役所ではけっこうスムーズ。




「パートナー」で統一してて、すぐ理解してくれる。





僕たちは「半同棲」の期間が相当あった。



同棲まではいかなかったが、



半同棲という言葉は知らなかったので、



「内縁」とか「事実婚」と言っていた。



でも、法的な文脈では当てはまらない。








保育園で自己紹介のときは、




自分の苗字を言ってしまったため、




みんな、「えっ、誰?誰のパパ?」ってなった。







地味に困ったのは、彼女の訃報の連絡。




第一声で自分のことを何て言うか。




普段、あだ名(〇〇くん)で呼ばれていたけど、




自分では使えない。






結局、「〇〇(彼女)の相手ですけど・・」




ってな感じに落ち着いた。








今だと、




僕は娘にとって何なんだろう?






義父とは言えないし





ただの、「亡くなった母の彼氏」なのかな。