彼女と別れの危機もあったが、
基本的には、人に自慢したくなるほど仲良しだった。
亡くなるまで22年間ずっと、
愛おしくて、大切な存在であり続けた。
最後、彼女が昏睡状態になってから、僕はこう声をかけた。
「ずっとずっと愛しているからね。忘れないでね。本当だよ」
意識のあるうちは、死を予感させるようなことは言いたくなかったので、もうダメだなってなってから伝えた。
最後の3年間は僕が本当に忙しくて、彼女は僕のことを冷たく感じていたかもしれない。
寂しい思いをさせてしまった。僕を恨んだかな?
彼女ひとりで苦しんでいたのに何もできなかった。
それを考えるたびに涙が出てくる。
あんなに仲良しだったのに。あんなに楽しかったのに。
彼女への愛は生きているので、僕は今さら、新しい恋を始めたいとは思わない。
でも、そんな僕を見て彼女はどう思うか?
ちゃんと幸せになって、安心させてあげなければ、とも思う。
彼女亡き今、
「自分は何のために生きているんだろう」と、
ときどき考えてしまう。
自分の人生が終わってしまったような感覚。
これからは、
残された娘の力になってあげたい。
彼女も娘のことが心残りだったはず。
できることは少ないかも知れないけど。
‘“あしながおじさん”くらいの距離で支えていきたい。
母親を守ってあげられなかった罪滅ぼしくらいはさせてほしい。
そんな気持ちです。