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Story

  • 2026年5月4日
  • 2026年5月4日

彼女の周りの人たちとの関わり

僕は、彼女の友達、彼女の親戚とも それなりに関わってきた。 だから、彼女が亡くなったときも、 連絡するのは、やぶさかではなかった。 連絡先の一部は、僕のスマホにも入っていたが、 基本的には彼女のスマホから、 訃報を伝えた。 彼女のスマホは、 四十九日が終わったタイミングで解約。 僕のスマホに入ってな […]

  • 2026年5月4日
  • 2026年5月4日

踏み込めない距離

娘のことが、気になる。 ちゃんと食べているのか。 何か困っていないだろうか。 血縁はなくとも、 親の気持ちは持っている。 雨が強い日は、特に心配になる。 「今夜、雷雨の予報だから気を付けてね」 と、LINEを打とうとして、 やっぱりやめる。 いちいち連絡してはいけない気がする。 もう成人なんだし。 […]

  • 2026年5月4日

娘に会う理由

亡くなった彼女の 相続や年金、車の処分など、 面倒な手続きがひととおり片付いた。 娘も仕事が忙しそうだったが、 時間をつくって動いてくれた。 そして、 やることがなくなったら、 娘に会う機会もなくなった。 無理に用事をつくるしかない。 庭の雑草がすごいので、 除草剤をまきに行った。 それくらいしかな […]

  • 2026年5月3日

普通の生活

少しずつだが、 彼女がいないことに慣れ始めてきた。 仕事で普通に会話してるし、 スーパーで買い物も慣れたもの。 それに、テレビを見てちゃんと笑えてる。 前とそんなに変わらない。 でも、何かが違う気もする。 例えば、 ちょっと迷ったときかな。 前は彼女に相談できたけど、 今はAIに相談している。 いつ […]

  • 2026年5月2日

それでも、僕は生きる

前と同じようには、もう生きられない。 それは、 はっきり分かっている。 何かが戻ることも、 きっとない。 僕の人生のピークは、 もう過ぎたのだと思う。 時間は止まらない。 だから、 どんな形になるのかは分からないけど、 このまま、生きていくしかない。 彼女がいるのが、あたり前だった。 でも、 あたり […]

  • 2026年5月1日

残された役割

この年で、ひとりになった。 母はいるけれど、 それとは少し違う。 自分のために生きる理由が、 正直、よく分からない。 だから今は、 娘の幸せを願うことくらいしか、 意味を見いだせていない。 引きこもりだったのに、 親も祖父母もいない中で、 ひとりで生活している。 寂しさは、きっと僕の比じゃない。 家 […]

  • 2026年5月1日
  • 2026年5月1日

神頼み

いつもは元気な彼女だったが、 たまに大きな病気をしていた。 そういう時、 僕はよく神頼みをしていた。 そのたびに、 助けてもらっていた気がする。 だから今回も、 大丈夫だと思っていた。 遠くまで霊水を汲みに行ったこともある。 最初の病気がよくなったのは、 そのおかげだと思っていた。 もう何年も飲んで […]

  • 2026年4月30日
  • 2026年4月30日

彼女に会えない世界

彼女のいない世界に、 僕はまだ生かされている。 周りは、何も変わっていない。 だから、 どうにかすれば、 また会えるんじゃないかと、 まだ少しだけ思っている。 でも、 どこにもいない。 探す場所が、分からない。 せめて、 夢の中でくらい、 会わせてほしい。 それすら、 かなわない。 いったい、どこに […]

  • 2026年4月30日

旅の話

近ごろは、旅番組が多い。 「5チャン、見て」 「中華街やってるぅ~。点心食べにいきた~い」 彼女と、よく旅の話をした。 コロナ以降は、 ほとんど出かけられなかった。 それでも、 生きてさえいれば、 いつか行けると思っていた。 今は、 出かける相手がいない。 旅番組を見ても、 何も残らない。

  • 2026年4月29日
  • 2026年4月29日

彼女の余韻

彼女がいた部屋の冷蔵庫に、 アイスの実が4袋、残されていた。 「もうひとつ」 「あと1個」 「あと2個」 「明日食べるの、なくなっちゃうよ」 「ごはん食べてからにしなよ」 僕も、いくつかもらった。 彼女の最期の何日かは、 それさえ口にできなかった。 残されたアイスの実を持ち帰り、 1日、1つか2つず […]